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  ●「姓」の意義  

私たちは生まれたときから、「姓」をもっています。

当たり前ですが、日常生活からも自分の姓について
意識することが少なくなく、多くの人は興味を持って
生きていっているんじゃないでしょうか。

初体面の人に自己紹介するときにまず相手に教えることは、
自分の名前ですよね。
厳密には、姓を言ってその後下の名前を教える形となります。

それにしたって、姓とはそもそも何でしょうか。
姓は名と同様に個人を特定するものではあるが、
姓は呼称以上の意味をもっています。

姓には、大まかに二つの側面があると考えられています。
まずは、個人を特定するものという側面と、
また、長期間の社会生活における姓の浸透によっての、
社会的利益としての側面があると考えらます。
簡単には、自分の姓が多くの仕事やお金を呼び込む場合のことです。

また、姓は苗字・名字、氏(うじ)ともいい、
同じ意味の言葉として使われていますが、厳密には違っています。

姓とは、本来氏に付いてその職掌・家格や尊卑を表わす呼称のことでした。
氏を基礎単位として、それを姓によって秩序づけたのが、
いわゆる氏姓制度であり、大化以前の大和政権の支配形態でありました。

名字・苗字は、それぞれ、名字は名田の名にからの
由来であると考えられ、また苗字は苗裔の名で代々、
家系を同じくするという意味があります。
発生順序は名字の方が古いです。

このように、本来は区別して使われるものですが、
現在ではそのような分けられてなく、
同じ意味に用いられていますが、苗字と書く場合がほとんどです。

氏とは、ウチ(内)からの発音の変形からといわれています。
同じ祖先をもつ家族の集団のことです。
大化以前では、この氏による集まりが、
国家のにも基礎となる集団となっていまいた。

明治時代には、氏は「家」の名称であって、
戸主および家族はみなその「家」の氏を称していました。
個人の氏は、嫁入りなど、その属する「家」が変わる結果として、
同じになったり、改められたりしました。

戦後の民法改正で「家」制度は廃止されたはずでしたが、
実際は夫婦同姓を原則としているため、
その人の家族・血縁関係をも示してます。

これはすなわち「氏」の移動によって人を区別する
「家」制度が依然残っているといわざるを得ません。